サヨナライツカ
辻仁成の小説が映画になりました。
映画を見て、がっくり。え、こんなんだっけ????
沓子と豊の25年後に全然重みがない。
それは、あの愛し合った日々が、あまりにうすっぺらく描かれているからでしょう。
いらない挿話も多いし。
今日の本題は、この映画のよしあしじゃなくて、「サヨナライツカ」に出てくるこのセリフ。
「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる」
あなたはどちらですか?
愛されることを思い出すのは、幸せなことでしょう。
でも、辛さも「愛される」ことのほうが大きい。
愛されるって、相手を待つしかないんだから。
愛することは、独善的。
愛されることは、忍耐。
相手の身の辛さを思いやり、自分の気持ちにおろおろする。
愛したことばっかり思い出していれば、その方が幸せ。
愛されることを思い出すような人を愛したい。
と、まあとりとめもないようなことを考える冬の夜なのです。
by shu
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