0.5ミリ
あのひと、このひと、それぞれの人生を考えると、今、この時は、05ミリにも満たないわずかな瞬間かもしれない。
でも、その0.5ミリの積み重ねで日々はできている。
だから、この人と過ごす、今が大切なんだなあ。
通りすがりの人だって、その人が主人公の人生があり、ドラマがある。
その人生を想像することで、その人を大切に思い、愛おしく思うことができる。
どんなに殺伐とした、情けない日々を送っていたとしても、その日々に暖かく触れてくれる人がいれば、人生捨てたもんじゃない。
永遠でなくても、ほんの0.5ミリほどのわずかなものでも。
安藤サクラ演じる主人公サワ。
仕事も住みかも、はたまたお金までもなくし、追い詰められた彼女が選んだ生きる道は、老人の弱みにつけこむ押しかけヘルパー。
サワが関わっていく人々とのストーリーが、乾いた心を癒してくれます。
3時間という長い長い映画で、ミもフタもない出来事の連続なんですが、とってもあったかい気持ちになります。
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