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無題

2009年05月26日

触れずとも 熱
潤みすすり泣く 
吐息の行方

在ることを怖れ
無きことを嘆き
忘却を願い
忘我を乞う

ぬくもりは罪にも似て
ただひとつの記憶を呼ぶ

触れずとも 熱
見えずとも 聞こえずとも
そこに在る 鼓動

ことばではないもの



by shu

  

Posted by sweetblues at 00:12Comments(0)作品

バックスタンドから愛を込めて

2009年05月22日

sweet_bluesの隠れた作品づくりのひとつに、トリニータの観戦詩画ブログというのがあります。
タイトルも「バックスタンドから愛を込めて」
http://web.mac.com/sweet_blues/iWeb/sweet_blues/

2007年シーズン来、休止状態でした(笑)
水曜日のナビスコ杯予選リーグの浦和戦のことばの部分だけ書いてみました。
再開できるといいな。

**********************************************************

何度でも 何度でも 何度でも 立ち上がり呼ぶよ
君の名前 声が涸れるまで

スタジアムに降り注ぐ耳慣れた歌に 
言いしれぬエネルギーをもらい
キックオフの準備は着々と整えられていく

前線が躍動する
イマジネーションがイマジネーションを喚起し
ゴールへの道すじが描かれる
美しきパスのダイナミズム

しかしゴールを生み出したのは
それではなかった

飢えである
あきらめない獰猛な心である
スキを逃さない牙である

夢を生む男の
あくなきチェイスは
ついにゴールを生んだ

美しい前線の躍動と
あきらめない心

瀕死のチームにも
まだ魂はある




【2009Jリーグディビジョン1
ナビスコ杯Aグループ予選 第3節 大分VS浦和 より】


by shu

 

Posted by sweetblues at 21:32Comments(0)作品

忍び込む

2009年05月21日

するり、と夜が忍び込む
居ても立ってもいられない僕は
ありふれた近所のコンビニへとくべつの買い物にでかける

ミネラルウォーター、なぜかスーパーじゃぜったい買わない
1本しか買わないのは、流儀じゃなかった
沖縄のそばを買う
なぜって、食欲をそそらないから
なぜって、陳列棚にぼんやり鬼みそっこのようだったから
柿の種はワサビ味だ
王道を外れたワビサビを味わうのだ

ひとつ、ひとつ、秘密の調査員のように、棚の商品を点検する
これはとくべつの買い物なのだ
ひっそりと行う儀式なのだ

夜が忍び込んだ
寄る辺ない僕の心に
ひるむ隙さえ与えずに

3点で478円です
消え入るようなレジの女の子の声

儀式は終わっても
忍び込んだ夜はますます漆黒の度合いを深くする




by shu 

Posted by sweetblues at 21:52Comments(0)作品

ほとほと

2009年05月19日

ほとほとこまった
ほんっとにほとほと

四角はまるで丸にはならぬ
丸はまるきり三角ではない

カウンターに陣取って
ケンケンガクガク口角泡を飛ばします
口ひげについたビイルの気泡が
ベンゼツますます飛ばします

酔っ払いの戯れ言は
案外存外核心突いて

疲れた心にササります

ほとほとこまった
ほんっとにほとほと




by shu
 

Posted by sweetblues at 22:12Comments(0)作品

夢のカケラ

2009年05月18日

はかばかしくもないころあいに
間の抜けた欠伸ひとつ
それはそれでよいのだが

夢のカケラを飲み込んだ
食道あたりの鈍重感

さりとてはるか空は晴れぬ
待てどもかすか動悸は止まぬ

汲めども汲めども
不安と疑念の泉は尽きず

泥濘の中もがけども、もがけども
出口と見えたは静謐なる瞳

欠伸ひとつ
かみ殺す間合いまで長く




by sweet_blues

 

Posted by sweetblues at 22:30Comments(0)作品

僕が僕であるために

2009年05月17日

ふと、尾崎豊を口ずさむ
何気ないあふりれたフレーズが、むくむくと意味をもたげてくる
僕が、僕であるために

やり過ごせない時間をやり過ごすために
僕は、僕でなくなりたい
僕が、僕であればあるほど、僕ではなくなっていく

何も考えない時間が優しい
無為に過ぎる時間が心を癒す

でも、僕は僕でありたい
だから僕は一片のことばを書き記す

ただ、あなたのために


by shu




 

Posted by sweetblues at 19:58Comments(0)作品

時折の空

2009年04月28日

空を見なくなった
触れるものがあるのだ

それは
すぐそこにあるのに見つからない探し物であったり
記憶の片隅にいつまでも消えないカケラであったり
するりと逃れる核心であったり

開け放たれた窓を見過ごす
わかっていても
見過ごさずにはいられないのだ

時折の空
只、流れる雲は
刻々と


by shu












 

Posted by sweetblues at 22:18Comments(0)作品

桜の木の下には

2009年04月03日

なんとなく 疼きにも似た 狂おしい心持ちを
舞い落ちる 花びらにも例えよう

責任回避は 件の如く
ただ春の所為

桜の木の下には
もはや 埋めるものなど 何もない





bu shu


 

Posted by sweetblues at 23:30Comments(0)作品

新しき年の始

2009年01月01日

新しき年の始の初春の今日降る雪のいや重け吉事  大伴家持

雪の新年ですが、どんどん降る雪のようにいいことも積もり重なりますようにという願いを込めた「万葉集」の歌です。

さて、これになぞらえて。

新しき年のはじめに舞う雪の土に触れ溶くあはいにも似つ

今年の第1作でした。

 

Posted by sweetblues at 08:55Comments(0)作品

いちめんの

2008年11月17日

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
ひばりのおしやべり
いちめんのなのはな

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
やめるはひるのつき
いちめんのなのはな。

********************************
山村暮鳥のこの詩はあまりにも有名ですね。
で、読むとこういうのをつくりたくなりますね。

で、できたのが、「rain drops」というFLASH詩です。
http://homepage.mac.com/sweet_blues/pastel/9/rain.swf

いちおう、現代版「いちめんのなのはな」ってことで、FLASHでつくってあります。
どうでしょうか。


by shu

 


Posted by sweetblues at 21:10Comments(2)作品

ポストカード

2008年11月14日

下北のポストカード屋さんに行ってから、本格的にポストカードをつくりろう作戦を潜行中です。
印刷屋さんからサンプルを取り寄せたり、まず何をポストカードにするかアンケートを再開したりしてます。

以前もじつはポストカードをつくろうとして、アンケートをつくっていたんです。
http://vote2.ziyu.net/html/sbpost.html

ぜひぜひ、アンケートにご参加くださいませ。

by shu

 

Posted by sweetblues at 23:26Comments(2)作品

広がらない詩

2008年11月08日

sweet_bluesの創作ウラ話です。

こんな詩があります。

******************************
みているかたちは
かたちであって
しょせん
かたちでしかない

しゃべることばは
ことのはであって
しょせん
はしっきれでしかない

しんじていたいのは
あなたのこえのしつど
しんじていたいのは
あなたのからだのおんど
しんじていたいのは
あなたのむねのこどう

しんじていたいのは

あなたのひとみ

みつめるそのさき

***********************

ストレートです。
ことば以上ことば未満、何もありません。
ことばそのものの意味がすべてです。

だから、絵をつけにくいんですね。
イメージが広がらない。
結局、挿絵に近くなってしまう。

けれども、この詩はストレートであることが存在価値なので、
これ以上いじることはしません。

で、未だに決定的な作品とならず、いつか絵を替えようと言いつつ置かれています。

なかなか難しいもんです。

by shu 

Posted by sweetblues at 09:38Comments(2)作品