音楽劇「箱の中の女」はイマジネーションのせめぎあい

2008年12月29日

【音楽劇「箱の中の女」】
作・演出:岩松了 音楽監督・作曲:小林武史 作詞:一青窈
2008.12.28 シアター・ドラマシティ(大阪)

ミュージカルとも違う、音楽劇って何だろう?
ミュージカルは、劇中のストーリーに沿って台詞や心情描写を歌うんですが、この劇では歌詞はストーリーに沿っていません。
沿ってないけど、添ってます。

作・演出の岩松了さんの言葉によれば、この劇で一青窈さんの歌は「異物」であると。
歌詞は、つかず離れずの距離感を保って、お互いに触発し合ってイマジネーションを広げるのがコンセプト。

おお、これってわがsweet_bluesの絵と詩の関係と同じじゃん。
と、レベルの違いをまったくわきまえず悦にいるshuなのです(笑)

でも、ほんとそうなのです。
詩(歌詞)は絵(舞台)の説明であってはいけない。もちろん逆もそう。
だから一見、わけがわからないけど、なんとなく想像世界は広がっていく。
一から十まで説明しちゃいけない。

それにしても、一青窈さんの表現の魅力が見事に世界をつくっていました。
歌の表情、例えば言葉のアクセントの置き方や、発声、表情に至るまで、劇と刺激し合って世界を広げていく。
間近で見る生の一青窈ワールドを堪能することができました。

また岩松了さんの書く台詞も、魅了されました。
哲学的なようで、わけわからないようで、でも、言葉の言い回しがおもしろく、ときにはくだらないダジャレが入り(笑)

いろんな面で刺激を受けたのでした。

by shu

音楽劇「箱の中の女」はイマジネーションのせめぎあい



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Posted by sweetblues at 06:59│Comments(0)本・映画・音楽
 
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