「ざらざら」 川上弘美

2009年03月09日

かなわない、と思う。
川上弘美と比べて、かなわんわ、というのではなく、たんにかなわないなあという賞賛のため息。

つくられたことばのひとつひとつのイメージ。
空気に色やかたちがはっきり見えるディテールの描写。
それらにしっかりと世界を構築させながら、
思いも寄らない設定と、ストーリー。

それらが、ほんとうにすとんと、気持ちのどこかにはまってしまう。
短編というにしても短い一編一編がとても愛おしく感じられる。

読み進むごと、頁が減っていくのが惜しいと思う本は、なかなかありません。


by shu


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Posted by sweetblues at 19:28│Comments(0)本・映画・音楽
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