ゴールデンスランバー

2010年02月07日

途方もない悲しみを感じるツボというのがあります。

たとえば映画「イルマーレ」。
2年という時間の壁に阻まれて、決して会うことのできない二人。

たとえば映画「ベンジャミン・バトン」
自分の時間だけが遡行し、人生のある一瞬しか愛する人と同じ年代を過ごせない主人公。

愛する人と同じ時間、同じ空間を共有できない不条理な壁。
こういうものに、途方もなく悲しみを感じます。

「ゴールデンスランバー」の青柳にも同じ悲しみを感じます。
世間からは既に死んだ犯罪者として存在を抹殺され、顔も整形して青柳雅春としての存在は愛する人たちと同じ時、空間にはない。
それでも、生きていく青柳。

その悲しみはどんなものかと、推し量るにも余ある。
と、ついついワタクシ的悲しみのツボで見てしまうのだなあ。

「ゴールデンスランバー」、とてもおもしろい映画です。
伊坂幸太郎×中村義洋×斎藤和義、すべてよし。

by shu




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Posted by sweetblues at 22:10│Comments(0)本・映画・音楽
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