【映画】「悪人」

2010年09月19日

木村多江にまさるとも劣らない幸の薄そうな役柄がぴったりの深津絵里。
モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞をとっただけのことはある迫真の幸の薄さだ。

心に迫るなんとも言い得ぬ孤独感、やるせなさ、やり場のない怒りを感じた。
孤独がゆえの深い愛情。
となりにいることの、ただそれだけの救い。

でも、なんか美しすぎるんだなあ。
もっと理不尽で明快に割り切れない複雑な心情ってものがあるのかな。

ラストシーンがとってつけたようで、割り切れない複雑な感情というものがなかなか見えない。

んー、これは原作はどうなっておるのか。
と、帰りに本屋でぱらぱらラストの方をチラ読み。

う、やはり、映画はこういう部分を排して、きれいな愛情物語に仕上げておったのか。
でも、それはそれで、胸を打つ物語になっているのでよい。

柄本明、樹木希林らのベテランの圧倒的な演技力、存在感がドラマを深めている。いやはや。
満島ひかりも、適役。

原作を先に読んでる方は、この映画どのように感じたのでしょう?


by shu



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Posted by sweetblues at 22:52│Comments(0)本・映画・音楽
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